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月蝕観察を諦めた日にはブラッドベリを読んでみる 2010/12/21

Posted by Master in From my bookshelf..
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さて、今夜は日本で皆既月蝕が観測できる日だったのですが、我が家のある関東地方はあいにくの曇天で月蝕どころか、そもそもお月さまを拝むことすらできませんでした。ちょうど休日だったので楽しみにしていたのに…残念無念(次のチャンスは一年後)。
そんなわけで今日はたいして外出もせず(近所の郵便局とスーパーのみ)、お茶を飲みながらぼちぼちと読書なんぞをしておりました。読みさしのまま放ったらかしていたロバート・B・パーカーのスペンサーものをさっさと片付けたあとは、先日ブックオフで買って来たレイ・ブラッドベリの短篇集を手に取りました。
ブラッドベリの短篇集では何と言っても『太陽の黄金の林檎』が好きですが(いや、『10月はたそがれの国』か?)、この『二人がここにいる不思議』も、彼の短篇巧者ぶりが味わえる一冊です。

幻想的で抒情的…と言ってしまえば、ありきたりで使い古されたブラッドベリ観になってしまいます。でも、ここにはそれに加えて、生々しい現実味や不思議に印象的な色彩感覚を発見することができます。ファンタジー、不思議譚、SF、恋愛、ギャグ、日常生活、とにかく飽きさせない!訳者の言葉を借りるなら「この本はブラッドベリの作風のまさしく展覧会」。

収録作品の中では時節柄、『ゆるしの夜』が印象に残りました。雪の降りしきるクリスマス・イブ。町の教会の告解室で、年老いた神父が体験した不思議な出来事。何ということも無い話かもしれませんが、こんな体験をするのも聖なる夜ならではかもしれない…そんな気分になる小品です。
SF作家という括りで語られることが多いブラッドベリの、多才さ・懐の深さを感じるにはこういう短篇集が格好だと思います。
Have yourself a merry little Christmas.

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コメント»

1. 暗ヲ - 2010/12/22

おっと、この書名は知りませんでした。
ブラッドベリは火星年代記しか読んでませんが、詩的な文章で独特な魅力がありますねえ。
もうずっと小説なるものを読んでません。
老眼のせいにしてますが、原因は怠惰です(笑
そろそろ溜まった積読本を消化せねばと、いつも思ってはいるのですが・・・苦笑

Master - 2010/12/23

>暗ヲさん
『火星年代記』は連作スタイルがとられていて、なかなかにユニークな作品ですね。
この短篇集にも『恋心』というタイトルの「火星もの」が収められています。

ご多分にもれず、うちにも未読の本が山積してますよ^^;

2. なづ - 2010/12/22

わぁ 雪が降ってる~素敵!

外国の小説は、著者の
名前がカタカナなだけで、もう頭に入ってきません。
わたし苦手意識で損してますね。きっと・・・。

Master - 2010/12/23

>なづさん
時節柄、ちょっと降らせてみました(笑)。

ハハハ、そりゃ損してるよ!
習うより慣れろ、の精神で(よくわからないけど)、翻訳ものにも挑戦してみましょう。


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