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酒飲みの読書話 2011/05/12

Posted by Master in From my bookshelf..
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読むうちに飲みたくなるのか、飲んでると読みたくなるのか?
まぁ、前者が多いわけですが、私的に「酒を呼ぶ本(作家)」というものが存在するのは間違いありません。

ハメットやチャンドラー等の古きよき海外ハードボイルドや、司馬遼太郎の時代物、あるいはヘミングウェイの一連の作品などは、バーボンや日本酒、ラム酒にビールと手をのばしたくなります。

そんな中の一冊がこの『町でいちばんの美女』(チャールズ・ブコウスキー)。
所謂カルト作家と呼ばれる人で、路上感覚溢れると言うか、泥臭く猥雑な人間模様を奔放に描き出しています。
読む人によっては下品で不愉快な印象を受けるかもしれません。
でも、これもまた偽らざる感情と生き方なのだという、血の通った生命力を感じさせてくれる文章です。

捉えどころのない焦燥、怒り、やるせなさ、閉塞感、惨めさ、僅かな希望、触れ合い…。
不確かな感情をぶつけ合い、交わることに一時の確かさを求め合う男と女の「業」のようなものがページから滴り落ちるような、それでいて赦し合う優しさをも感じられる文章に、どうしようもなく引き込まれてしまいます。

文中には頻繁に酒が登場しますが、これを読んで飲みたくなるのは、焼酎かバーボンですね。それもさほど高級ではないやつ(「てことは、いつも飲んでる酒じゃないか!」という声も聞こえてきそう)。
ともあれ、気取りも飾りもない、そんな雰囲気で楽しんだ一冊でした。

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