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棚から1冊~『はじめての夜、二度目の夜、最後の夜』 2011/09/15

Posted by Master in From my bookshelf..
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『はじめての夜、二度目の夜、最後の夜』
村上龍 著
(集英社)

「手をのばせば触れられる距離にいて、肌を触れ合わせてもお互いにいやじゃない、それに誰も邪魔をする人間もいない、そんな瞬間は本当に貴重なんだ」(本文より抜粋)

最初に断っておきますが、この作品とリンクする『69』は未読です。
なので、単発作品としての感想になりますので悪しからず。

学生時代を共にした男女が20年の歳月を経て再会する。
きっかけは女からかかってきた電話。
その声は忘れもしない、彼女は私の初恋の相手だった…。

とまぁ、よくあるシチュエーションと言えばその通りながら、物語の構成は「龍スタイル」。
再会を決めた男は女を食事に誘うのだけれど、各章のタイトルがフルコースの料理名になっています。
「バイヨンヌ産ハムとメロンの黒ゴショウ風味」
「ホロホロ鳥のスープ アニス風味」
「ヤリイカのソテー ル・デュック風」
パーカーばりの食通作家としても知られる村上氏の面目躍如と言えそうです。
ちなみに目次に並ぶ料理名はどれも実際に口にしたことはありません、はい。

ストーリーは二人が共に過ごした中学生時代の「あの頃」のフラッシュバックを交えて、ほとんどシチュエーション・ドラマのように進みます。

妙に冷めた目で自分自身を語る主人公の男は、忙しい日々を送りながらも何処か孤独感を漂わせ、心に隙間を持っている。
一方の女は不自由の無い結婚生活の中で、無意識のうちに何かを渇望している。

「そう来たか」という意外性こそ無く、むしろ定石的(に感じる)ストーリー。
その分、登場人物の気持ちの揺れ方に興味と共感を持って読みすすめました。
かなり甘めの味付けですが、読後にほろ苦さを感じるのは、きっと自分が40代の男だからなのでしょうね。

私的評価=★★★+

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コメント»

1. 暗ヲ - 2011/09/16

美味しそーなお料理名ですのう(^O^)
村上龍も村上春樹も読んだことありません。
でも日曜日やってた村上龍のトーク番組「Ryu’s Bar」はわりと見てました。
アシスタントの岡部まりや森口瑤子めあてだったわけですが(笑

Master - 2011/09/17

>暗ヲさん
村上春樹と赤川次郎は全く興味がありませんが、村上龍はわりと気になって幾つか読んでいます。

長崎のハウステンボス内にあるフレンチレストランのメニューだそうです。
わざわざ行けるかいっ!

あの番組、俺も視てましたよ。
ゲストと全然噛み合わない時があったりして面白かったな。


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