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『ドラゴン・タトゥーの女』鑑賞 2012/02/17

Posted by Master in Movies.
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『ドラゴン・タトゥーの女』 The Girl With The Dragon Tattoo (2011/U.S.A., Sweden, U.K. Germany)
監督: デヴィッド・フィンチャー
脚本: スティーヴン・ザイリアン
製作: ソロン・スターモス、オーレ・センドベリ、スコット・ルーディン、セアン・チャフィン
出演: ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド、ジョエリー・リチャードソン、他

短いイントロに続いてのミュージック・ヴィデオ風のタイトルロール。
ZEPの”Immigrant Song”のカバー(トレント・レズナー&カレン・O)が流れ出してきて、個人的にテンションがあがるオープニングでした。
♪われわれは氷と雪の国からやってきた…

本作は2009年に公開されたスウェーデン映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のリメイクです。
と言ってもオリジナルは未見だし、原作小説も未読なので、全くの初物として興味津々で劇場に出かけました。
「ミステリ小説好きの方はいかが?」とのひまちゃんの推薦文(?)にも後押しされた感じでしょうか。

ストーリーはごく大雑把に言えば、40年前の少女失踪事件を追うジャーナリストと女調査員の活躍、といったところ。
家族との関係に悩む探究心旺盛なジャーナリスト・ミカエルをダニエル・クレイグが、凄腕のハッキング技術を持ったクールな調査員・リスベット(ドラゴン・タトゥーの女)をルーニー・マーラが演じています。
なぜ過去の事件を今になって再調査することになったか、具体的な手段は、等のいきさつや背景は割愛。印象に残ったポイントだけを記します。

総体的にはまずまずの面白さでした。
原作との比較はできませんが、ミステリとしての脚本は大きな破綻もなく仕上がっていたと思います。
ただ序盤は、人物の相関や事件背景の説明がまだるっこしくて欠伸が出ました。
観終わった後で思い返すと、ただ観客を惑わせるだけとしか思えない登場人物がいたりして、登場人物の多さの割りには奥行きは感じられませんでした。
もちろん、主役と重要キャラに関してはいやでも印象に残る演出がされていて、その妙を楽しめるかどうかがこの作品の評価を分けると思いました。
特にリスベットが他者に対して距離を置く所以にまつわるエピソードの数々は、かなり刺激的で観る者によってはかなりの不快感を伴うと思います。
中盤に入って各キャラが収まるところに収まり、主人公二人が追う過去の事件が新たに動き始めると、展開は徐々にシフトアップして、さすがに欠伸も止まります。
このあたりに来ると、「ああ、この人物が○○なんだな」と予測がついてくる方も多いでしょう(そしてその予測は的中します。恐らく)。
そして終盤、それまでの伏線を収束させるために展開はさらに速くなり、カット割りのテンポと相まって「えっ」と思うタイミングで事件の掘り起こしは終わります。
その後にエピローグ的な「まとめ」がありますが、ここはちょっと甘過ぎたかなという印象。
リスベットの孤独感を表したかったのでしょうが、個人的にはもっとクールに描いて欲しかったですね。

ミステリ作品ということで「犯人探しするぞ!」と意気込んで観ると肩透かしを食らうでしょう。
しかし、各俳優・女優の演技はストーリーの出来を上回るものがあります。
特にルーニー・マーラの気合の入り方は凄いですよ。眉、鼻、唇のピアスはこの役のために開けたそうですし。
ダニエル・クレイグを観たのは『タンタンの冒険』以来。リスベットと対照的なアナログ人間ぶりをこなしていました。
雑誌発行人エリカを演じたロビン・ライトもなぜか心に残りました(『フォレスト・ガンプ』でトム・ハンクスの相手役をやってた女優)し、敵役のステラン・スカルスガルドも味がありました。

エンドロールに流れるのはブライアン・フェリーの”Is Your Love Strong Enough?”のカバーで、これもトレント・レズナー絡みのHow To Destroy Angelsによるもの。
オリジナルよりも辛口で、ラストシーンの甘さをいくらか中和してくれました。

私的評価=★★★☆

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コメント»

1. ひま♪ - 2012/02/18

あひるっちらしく素敵に纏めていらっしゃる
私の適当さとはえらい違いです

私はスウェーデン版を見ているので知っている状態で見ていましたから何ともアレですが。
確かに人物の一族相関図がややっこしくてダラダラと飽きますね。
今回は暗号の謎解き部分が簡素過ぎた感がありました。
でも基本的には全く一緒でした。

リスベットの孤独感……
最後皮じゃんを買った場面。捨てる場面。
あれはらしくないですね。
普通の女の子になっていたような場面でした。
でもクールでありながら心根は愛情に飢えている女の子なんだってとこでしょう。

強がっても、人は一人じゃ生きてゆけない。。。

Master - 2012/02/18

>ひまちゃん
噂をすれば…。
後押しと言うより、背中を突き飛ばされるように劇場へ(笑)。

暗号ね~。
娘の宗教への傾倒がああいう展開への伏線だったのね、と感心したところもあったけどね。

あのシーンは切ないと思う人もいるだろうけど、ちょっと陳腐でないかい?と思った。
女性のひまちゃんが見ても甘いと思ったかぁ。

読みづらい文章ですんまへん。

2. ひま♪ - 2012/02/18

女目線から
最後の場面のミカエルがムカついたって感じ!
ミカエルは一応主役なんだけど、あの場面で全てが安っぽい男に見えてしまった。
原作がそうなのかは解らないけどね。

Master - 2012/02/18

>ひまちゃん
帰る場所は家族…って言えば聞こえはいいけど、リスベットもエリカ(雑誌の発行人)も浮かばれない終わり方。
謎解き仕事を除いたら、手近の女性と関係するだけという見方も(苦笑)。


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