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棚から1冊~『君にリンゴの果樹園を約束したおぼえはないね』 2012/04/23

Posted by Master in From my bookshelf..
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『君にリンゴの果樹園を約束したおぼえはないね』
“I Never Promised You an Apple Orchard”
チャールズ・M・シュルツ 著
谷川俊太郎 訳
太田出版

小説王スヌーピーの2冊目の著作です。
処女作『暗い嵐の夜だった』は熱心なピーナッツ・ファンならご存知でしょうが、この『君にリンゴの果樹園を約束したおぼえはないね』を見て「おおっ」と身を乗り出す方は果たしてどれ程いるのやら。

英語版オリジナルの初版は1976年に発表され、そこから実に36年の歳月を経てようやく邦訳が出ました。
内容はオリジナル英語版とその日本語翻訳版をメインに、小説ネタコミックの再録、小説『「アバヨ、カバヨ、カリブー!」ある極北の物語』の全文(英語版、翻訳版)、谷川俊太郎氏、ジーニー・シュルツ氏による寄稿から成っています。

シュルツ氏独特の駄洒落や言葉遊びを駆使したストーリー(ギャグ)は、ナンセンスとウィットが同居しており、読んでいて笑ってしまいます。
「スヌーピーが書いた」という設定なのですが、これがスヌーピーのキャラクターにピッタリで、前作同様にスヌーピーの著作を読んでいる気分で楽しめます。
頭に思い浮かべるのはもちろん、犬小屋の上でタイプライターを叩く彼、忠実な秘書ウッドストック、そして遠慮会釈のない批評をぶつけるルーシー…。

とても面白く、構成や装丁も良いのですが、いかんせんマニア向けのアイテム故にベストセラーにはならないだろうな(笑)。
お好きな方だけどうぞ。

ちなみに原書の題名は、アメリカの作家ジョアンヌ・グリーンバーグの小説”I Never Promised You a Rose Garden”からの引用だそうです。
バラの園にしろリンゴの果樹園にしろ、世の中そんなに旨い話はないよ、というような解釈かな?

私的評価=★★★★

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