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棚から1冊~『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』 2012/05/05

Posted by Master in From my bookshelf..
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『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』 Wartership Down (1972)
リチャード・アダムズ 著
神宮輝夫 訳
評論社

イギリスの田舎に群れを作って住むうさぎたち。
ある日一羽のうさぎ・ファイバーが「何か恐ろしいものがこの村にやってくる!ぼくたちはここにいちゃいけない!ここを離れなきゃ!」と怯えながら訴え始めました。
でも群れの長老をはじめほとんどの仲間は耳を貸しません。
そんな中、彼の言葉を信じた兄のヘイズルはわずかな仲間を率いて、理想の地ウォーターシップ・ダウンの丘を目指して旅立ちました。
距離にしてわずか数マイルの旅ですが、彼らを狙う動物、橋のない川、未踏の森、鉄砲を持った人間、照りつける太陽、道路を疾走する自動車、隠れ場所のない平地、冷たい雨、病気や怪我、うさぎたちにとってはあまりにも厳しい試練が続きます。
11羽のうさぎたちは理想の地で何を見つけたのか?
故郷を襲う恐ろしいものとは何か?

物語はうさぎたちの冒険記であるのと同時に、うさぎたちの間に語り継がれる独特の神話が挟み込まれており、単に擬人化された動物の寓話ではなく、ファンタジー色が散りばめられたものになっています。

そしてまた、冒険を通じてのうさぎたちの成長物語でもあり、特にリーダー格のヘイズルが徐々にたくましさを増していく過程は、知らず知らずに感情移入してしまいます。
「みんなを、あんな遠くまでつれていけるとは思わないよ。(中略)ぼくは、できないことをして失敗するより、できることをうまくやりとげたいよ」
旅の始まりにはそんな弱気な面を見せていたヘイズルもやがて、危険を前にしても怯まない強さを身につけて仲間を鼓舞します。
「ここにとどまって、今の状態で我慢していくのもよい。あるいはまともな状態にするために一度だけかけるのもよい。もちろん、危険はある。(中略)しかし、われわれは、村をはなれて以来ずっと、つぎつぎ危険にぶつかってきたのじゃなかったか?きみたちは、これから、どうしようと思っているんだ?」
よーし、いいぞ、ヘイズル!(笑)
もちろん、他のうさぎたちもそれぞれ個性が与えられ、生き生きとページの中をとび跳ねるように描かれています。

うさぎたちと共にワクワクドキドキハラハラの冒険物語を読み終えた時には、思わずふうっと、深い満足のため息が出ました。
文句なしに面白い作品です。

私的評価=★★★★☆

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コメント»

1. フォレ - 2012/05/07

こんばんは^^
ガンバの大冒険とか思い出してしまいました^^
上下巻とかかなり大作ですね!!?
参考にさせて頂いてもいいですか~^^

Master - 2012/05/08

>フォレさん
コメントありがとうございます。
もし未読でしたら、ぜひ手にとってみてください。うさぎたちの勇気とたくましさ、仲間を思いやる気持ちに虜になりますよ。

この記事、いま読み返すとまとまりが無いので、近いうちに推敲します(苦笑)。


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