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特別展 ボストン美術館・日本美術の至宝 2012/05/23

Posted by Master in Art.
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先日、千葉市美術館に曽我蕭白を鑑賞しに行き、大いに感動して帰ってきたことを記事に書きました。
そしてどうしても現在アメリカのボストン美術館から来日中の蕭白作品が見たくなり、上野の東京国立博物館(平成館)まで足を運びました。
会期が三週間を切ったこともあってか、好天に恵まれたためか、かなりの人出があり、チケットを買ってから入館するまで30分待ちという行列。

本展は蕭白だけが来日したわけではなく、ボストン美術館所蔵の日本美術品が絵画、絵巻、仏像、染織物、刀剣など約90点が六つのテーマに分けられ展示されています。
プロローグを経て最初のセクションは「仏のかたち、神のすがた」と題され、仏画や仏像が並びます。
古いものは奈良時代(8世紀ですよ!)から、新しいもので鎌倉時代という、なんともまぁよく保存されていたものだと驚きましたが、正直言ってあまり興味は持てず要所要所を見た程度で次のセクションへ(作品保護の点からでしょうが照明が暗く、鮮明に見えなかった…)。
次は「海を渡った二大絵巻」として『吉備大臣入唐絵巻』(12世紀後半)、『平治物語絵巻・三条殿夜討巻』(13世紀後半)の長大な絵巻物が展示室の二面を使って平展示されていました。
今回の特別展の目玉でもあり、二重三重の人垣ができていてびっくりしたものの、とてもじっくり鑑賞できる状況ではありませんでした。
背伸びして人の肩越しに覗き込む感じで見るしかなく、しかも係員からは「立ち止まらないでください」との指示もあり、同じ上野の動物園のパンダを見物するかのよう(苦笑)。
続くセクションは「静寂と輝き」、15世紀から16世紀にかけての水墨画と狩野派の作品が並べられています。
観音様や布袋様、山水といったお馴染みのモチーフも登場、墨の濃淡と筆使いのみで生き生きと、また繊細に表現される水墨画にすっかり見入ってしまいました。
順路はミュージアムショップを通り抜けて第二会場へ続き、染織物や刀剣が鈍い輝きを放つ「アメリカ人を魅了した日本のわざ」セクションへ。
申し訳ないけれどここも駆け足でざっと見ただけになりました。
なかなか斬新なデザインの着物があったり、太刀や匕首が並ぶさまは圧巻でしたが、いくつか目を魅かれるもののみ鑑賞して次へ。
「華ひらく近世絵画」と題された展示室は長谷川等伯の『龍虎図屏風』の空間マジックに驚き、尾形光琳の『松島図屏風』のダイナミズムに感心し、伊藤若冲の『十六羅漢図』にため息をつき、かなり見ごたえのあるセクションでした。
そして最後のセクションは待ってました!「奇才・曽我蕭白」。
11点の作品が展示されていましたが、『龐居士・霊昭女図屏風』、『風仙図屏風』は言うに及ばず、精悍な姿で生きているかのような眼差しの『鷹図』、何より壁面を大迫力で飾る『雲龍図』には蕭白ショック再び!の思いでした。いやぁ、満足満足。

国内にあれば重文、国宝クラスの作品が集められたこの特別展、心残りの点はいくつかあったものの、あらためて日本美術の素晴らしさを知るいい機会になりました。
『特別展・ボストン美術館・日本美術の至宝』展は東京・上野の東京国立博物館(平成館)にて、2012年6月10日まで開催中。

※おまけ※

会場で販売されていた1個300円のガシャポン。
蕭白の『雲龍図』が欲しかったけれど、出てきたのは龍は龍でも等伯の『龍虎図屏風(右隻)』でした。

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コメント»

1. ひま♪ - 2012/05/23

これ今日かな?
凄く天気良かったよね

ボストンから遥々やって来たなら実物見なきゃ。
今月あたり上野へ行くつもりだったから私も行っておこうかな。
上野公園界隈って楽しいですよね。
前回パンダがチラッとしか見えなかったし、ついでにあちこち見て来よう♪
私はあひるっちみたいに高等な事書けないけどね。。。orz

雲龍図は相当大きな襖絵なんでしょ?迫力ありそう!
龍の顔が可愛いくて漫画チックに見えます。
松島の屏風絵も綺麗らしいから見たいし。。。

Master - 2012/05/24

>ひまちゃん
おお、是非とも行ってみておくんなさい。
上野界隈は見所豊富だし、ひまちゃん好みのネタにも困らないと思う。

『雲龍図』は襖8面ほどあって迫力満点!
なんとも愛嬌ある表情が忘れられません。
光琳の『松島図』は鮮やかで、波立つ海の描きかたが独特。
陶芸のヒントになるかもよ♪

2. cumin - 2012/05/24

何だガシャポンって?と思い検索したら、ガチャガチャのことネw
(私は子供のころからそう言ってたので)
しかしそれはキュートな企画ですね、オマケに誘われて行ってみたい☆
でも遠いいから、、、横浜そごう美術館でも行ってきます。
なんか日本美術展がやっているようなので。
いつかボストンの方も行ってみたいのだけれども・・・☆

Master - 2012/05/25

>cuminちゃん
ガチャガチャ、そうとも言う(笑)。
横浜から上野なんて、ダラスからボストンへの距離に比べたら近い近い!

ちょっと調べたら横浜そごうの美術館では伊藤若冲の作品が観られるらしいじゃない。
結構いいと思いマス☆

3. しまこ - 2012/05/25

いいですね~(^^)羨ましい~
嬉しさと満足感がよくわかります。あ、おまけの楽しさも。
私はシクシク行けないのでシクシクあひるさんの記事を読んでシクシクします
なんて、読んでて自分も見たような気にちょっびっとなりました

Master - 2012/05/25

>しまこすゎん
あはは!
そう言っていただけて恐縮至極でございます。

ボストン美術館の所蔵品は至宝の数々には違いないと思うけど、やはり蕭白の一連の作品は自分の中では別格っすね。
この特別展を見た後あらためて、千葉市美術館に行ってよかったなぁ!と思いました。


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