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棚から1冊~『ノア・ノア』 2012/06/11

Posted by Master in From my bookshelf..
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『ノア・ノア』
ポール・ゴーガン 著
前川堅市 訳
岩波書店

フランスのパリで生まれたゴーガンは幼少時をペルーで過ごし、成年後に船員となってからはブラジル、インド、オーストラリアなどを航海して回りました。
35歳で職業画家となり、ゴッホとの共同生活を経て48歳でタヒチに渡り、一連の濃厚な作品群を生み出していきます。
体調を崩し一時帰国したものの、南洋の魅力に憑かれていた彼は再び渡航し、タヒチの北に位置するマルキーズ諸島で54歳の生涯を閉じました。

この『ノア・ノア』はゴーガンの最初のタヒチ滞在時の記録です。
南の楽園を夢見て訪れてみたものの、植民地化が進み、ヨーロッパの近代文化に染められていくタヒチに落胆するゴーガン。
それでも太陽の光に溢れたこの地で創作に取り組み、結果的に数々の傑作を産み出しました。
タヒチの自然、現地人との付き合い、歳の離れた妻との生活、闘病、支配層への批判などが綴られていて、画業以外の彼の人となりが窺えます。
特に興味深く読んだのは、現地の神話や信仰についてのくだり。
後年の代表作『我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに向かうのか』の深遠なテーマの原点はここにあったのか?と感じ入りました。

「ノア・ノア」とはタヒチ語で「芳香」を意味するそうです。
濃厚で芳醇な堕ちた楽園の空気がたちのぼるような一冊。
ゴーガン手描きの絵の数々が挿入されているオリジナル版をぜひ見てみたいです。

私的評価=★★★☆

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コメント»

1. cumin - 2012/06/12

好きな画家です。
マイ・ウォーキングクローゼットにゴーガンの「マンゴーを持つ女」を飾ってます。
昔、美術書から切り抜いたものですが(^^;)

Master - 2012/06/13

>cuminちゃん
「マンゴーを持つ女」…自分に似ているからだったり?(笑)
タヒチの濃厚な空気感を持った絵だと思う。

我が家にはゴッホが数点(ジグソーパズルだけど)。


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