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棚から1冊~『迷惑なんだけど?』 2012/11/04

Posted by Master in From my bookshelf..
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『迷惑なんだけど?』
Nature Girl
カール・ハイアセン 著
田村義進 訳
文藝春秋

初見の作家ながら、好きな翻訳家が手掛けているのとタイトルに惹かれて購入。
この田村氏のタイトル付けのセンス、ホントに読み手ゴコロをくすぐるなぁ。
『豚は太るか死ぬしかない』とか『聞いてないとは言わせない』とか『おかしな奴が多すぎる』とか。あ、『スパイは異邦に眠る』なんてのもあったな。

本書のお話はというと、どこかしらエキセントリックな性質を持つキャラクターたちが繰り広げる、コメディ要素たっぷりのミステリです。
シングルマザーの主人公ハニーが一人息子と夕食をとっていたとき、不愉快なセールス電話がかかってきた。
ハニーが文句を言うと、ボイドと名乗るセールスマンは逆ギレし、ハニーを「腐れ●●●」呼ばわり。
ショックと怒りにとりつかれた彼女は策略をめぐらし、人里離れた島にボイドを呼び出して、思う存分説教をしてやろうと決心する。
まんまと誘いに乗ったボイドは愛人と共にノコノコやって来たのはよかったのだけれど、ハニーをつけ回すストーカー男やボイドの妻が夫の素行調査に雇った探偵、更には島に遊びに来ていた女子大生、地元のネイティブ・インディアン青年までが加わる大騒動に発展。
更に更に、母ハニーの安否を気遣う少年と、元妻がストーカーに追われているのを知った元夫も島に乗り込んで来る展開に!

ミステリと言うよりも冒険活劇です。
謎解きや息詰まる心理戦、ストイックな生きざまなどとは無縁の、軽く読めるエンターテインメント。
肩入れできるような登場人物はいなかったけれど、主要人物となる6人のキャラクター、特に女性陣は痛快ですね。
もっとも、少年を除いた男性陣は情けないやら気味悪いやらで、女性たちに振り回されっぱなしの印象なのですが(笑)。
気楽に読めて、そこそこ面白い作品でした。

しかし、ギブソンのギターの扱われ方が、成り行きとは言えあんまりだ…。

私的評価=★★★☆

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コメント»

1. フォレ - 2012/11/04

おはようございます^^
なんとなーく、雰囲気伝わってきます!
というか、島に呼び出す理由からしてもうコメディ!
ギブソンの!!!?なんだろう……
お風呂に投げ入れ、感電死!とか?(w
好きな翻訳家さんが居るって、かっこいいなぁ~
私、洋書自体あまり持っていないので
翻訳家さんを選ぶまでもありませんけど、
読みやすさとか、おもしろさは間違い無く
翻訳家さんの腕に掛かっていますよね^^

Master - 2012/11/04

>フォレさん
こんにちは!
登場人物みんな、どっかオカシイ人たちばっか。
確かに一方的なセールス電話は腹立つけど、そこまでやるかっ!?

ギターはその価値のわからない人物によって焚き火の灰の中に投げ込まれ、あげくに悪モンの頭をカチ割る凶器にされてしまいます。
ああああああ~。

原書を読むのが一番なのでしょうが、悲しいことに語学力がありません。
元が同じでも訳文によって印象は全く変わってしまいますもん。
私、わたし、僕、俺、おいら、拙者、それがし…日本語は一人称からしてたくさんあるし、原作の雰囲気を訳出する翻訳家の方はたいへんだと思います。

2. 理子 - 2012/11/07

すごい読書量だなぁ~と、いつも感心しては触発されていますが、いかんせん、月に1冊くらいしか読めません(笑)
最近はとんと目が悪くなって、距離をはかるのが難しかったり、寝る前だとすぐに寝ちゃう(^^;)

たまには洋書も読んでみようかなぁ~って思いました。
洋書って登場人物の名前がカタカナで長いし、登場人物が多すぎるからって避ける傾向にあったのだけれど、これは興味がありますね^^

Master - 2012/11/09

>理子さん
最近は軽めのものばかり読んでいるから、数だけはこなしている感じかな。ここに挙げているほかにもいくつかあるし。

寝しなの読書はあまりはかどらない。
やっぱり眠くなっちゃうから(笑)。

俺は外国人名前には全く抵抗も違和感もないよ~。
これはコメディ映画を観る感覚で楽しめる一冊です♪

3. guitarbird - 2012/11/23

こんばんわ
私のBLOGにお越しいただきありがとうございます。
そしてブックマークに登録していただき、かさねてありがとうございます。
私もお気に入りに登録させていただきます、これからよろしくお願いします。

この著者には、アナフクロウを保護する活動をしている人たちの小説”Hoot”があると聞いたのですがいつかそれを読んでみたいと思っています。
この本もタイトルに自然が入っていますね。

Master - 2012/11/24

>guitarbirdさん
ようこそ、そしてコメントありがとうございます!
なんというか種種雑多なあれこれを書き散らしているだけですが、興味を持っていただけたなら光栄です。

ハイアセンがそのような作品を書いているとは知りませんでした。
ちょっとググってみましたら、かなりの多作家のようですね。

そうそう、例のPLAYBOY INTERVIEWS本、よろしければ差し上げたいと思うのですがいかがでしょう?
たぶんguitarbirdさんの方がより深く楽しむことができるのではと思います。

guitarbird - 2012/11/25

おはようございます
本の件ですが、率直に言うといただけるのであれば大変うれしいです。
私のメールアドレスを入れました。
厚かましいようで申し訳ないですが、よろしくお願いします。

4. Master - 2012/11/25

>guitarbirdさん
ぜひ受け取ってください。
メール送らせていただきました。


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