jump to navigation

棚から1冊~『死ぬほど会いたい』 2012/12/15

Posted by Master in From my bookshelf..
trackback

image

『死ぬほど会いたい』 Dying To Meet You
B・M・ギル 著
秋津知子 訳
早川書房

かつて名声を誇った音楽家ローアルは手に負った障害のため引退を余儀なくされ、何かと対立しがちな妻と共に失意と焦燥の日々を送っていた。
ある日偶然に相続した片田舎の朽ちかけた屋敷を訪ねた彼は、他人が見れば薄気味悪い荒れた屋敷に魅入られ、そこで一枚の古い肖像写真を見つけた。
ローアルはそのヴィクトリア調のドレスに身を包んだ若い女性の姿に心を奪われ、そこで出会った一人の少女に写真の女性を重ね合わせて、妄想にねじれた(当人にとっては自然なのだが)愛情と現実の二重生活に滑り落ちていく。
偶然が引き合わせたかのように思えたローアルと少女ローズの出会いは、過去へ遡ると運命的な意味を持ち始め、互いの家族をも巻き込んで結末へと加速する…。

※※※※※

いくらかオカルト要素を含んだサイコ・スリラー小説。
重厚さには欠けるものの、手堅いと言えば手堅いストーリーです。
屋敷が持つおどろおどろしさをもっと描き込んでもよかったし、ローアルの友人夫婦や妻の存在感が淡白過ぎるように思います。
ローズの生き方というか、中盤で迎える「ある変化」は展開上必要だったのかな?との疑問も残ります。
本書の前作にあたる『悪い種子が芽ばえる時』がとても面白い作品だったので、期待して読んだものの、そちらには遠く及ばないものに感じてしまいました。
残念!

私的評価=★★★

広告

コメント»

1. しまこ - 2012/12/15

外国のドラマになりそうな小説ですね。題名が直球^^

紹介者の小梅ちゃんの白い手が可愛すぎる
記事がえらい進んでいて楽しく読ませてもらいました
はっちゃんのクリスマスの良いですね

Master - 2012/12/16

>しまこさん
タイトルの含むところはラストで明かされるって感じかな~。
ある動物が重要な役割を担うので、映像化は難しいかも。
「紹介者の小梅」…(笑)。

2. ころ助 - 2012/12/15

これなら私にも読めそう小梅ちゃん、優雅な感じ可愛い〜

Master - 2012/12/16

>ころ助さん
これよりも『悪い種子が芽ばえる時』の方がオススメ。
少女が平然と殺人を重ねるサイコ・ホラー小説。
こちらは★四つはいきます!

3. フォレ - 2012/12/17

こんばんはぁ~
えぇぇ、あらすじ読ませて頂いたら
めっっちゃ興味持ちましたけど~@@;
サイコホラー…どんなんだろう…
アメリカンビューティーとか好きでしたけどw

Master - 2012/12/18

>フォレさん
サイコ・ホラー・・・異常心理もの、って感じ。
『アメリカン・ビューティー』みたいに笑える要素はありまへん。
じわじわ来る怖さですね。

4. guitarbird - 2012/12/18

早川のミステリ文庫で背中がこのデザインのシリーズは数冊しか読んだことがなくて(ミステリ自体は昔は結構読みました)、装丁は好きなんですがなぜだろうといつも思います。
年末年始はミステリを読みたいと毎年思います(笑)。

Master - 2012/12/18

>guitarbirdさん
ミステリアス・プレス文庫のシリーズです。
ハヤカワ・ミステリから派生したシリーズですが、当たり外れが大きいですね。
二つのシリーズにまたがっている作家もいて、区分けの基準が判り辛かったり。

年末年始用にまたブックオフで買いだめしてこなくちゃ☆


コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。