jump to navigation

棚から1枚~”RED LETTER YEAR” 2013/05/30

Posted by Master in Music Book.
trackback

image

“RED LETTER YEAR”
Ani Difranco
(Righteous Babe)
01 Red Letter Year
02 Alla This
03 Present/Infant
04 Smiling Underneath
05 Way Tight
06 Emancipated Minor
07 Good Luck
08 The Atom
09 Round A Pole
10 Landing Gear
11 Star Matter
12 Red Letter Year Reprise

2008年にリリースされた、アーニー・ディフランコ、16枚目のスタジオ録音アルバム。
前作”REPRIEVE”から2年のブランクの後に発表され(2007年の”CANNON”はベスト盤的なコンピレーションなので、オリジナル・アルバムとは区別します)、一見地味なアートワークに反してわりとポジティブな曲が目立っており、ファンの間では好意をもって迎えられた作品となりました。

彼女自身の言葉を借りれば、このポジティブでリラックスしたサウンドは、彼女が出産を経たことに依る部分もあるのでしょう。
タイトル曲の01(12)ではニュー・オーリンズのリバース・ブラス・バンドをフィーチャーして、賑やかに祝祭ムードを高めています。
これまでは「鋭い」という形容詞を被せられることが多かった彼女のヴォーカルやギターも、エッジの効いたニュアンスはそのままに、ふくよかな響きを感じさせるものになっているのが特筆されます。

彼女のマルチ・プレイヤーぶりは相変わらずで各種ギターを駆使するのは勿論、電子楽器も積極的に演奏しているほか、11では彼女が影響を受けたミュージシャンとして公言するジョン・ハッセルとの共演を果たしているのも聴きどころ。
また、トッド・シッカフース(ベース)と共にボトム・セクションを固めるアリソン・ミラー、彼女のドラムスも安定しており、まとまりのあるバンド・サウンドが印象的です。

歌詞はユーモラスさと辛辣さが程よく同居していて、次作ではシニカルな色合いが強まることを考えると、アーニーの多面性のひとつが味わえ、聴きやすいアルバムかもしれません。
ポジティブな04は日々のうんざりする些末な出来事をどうってことないと思わせてくれるし、10では独特の比喩を使いながら愛すべき自身と世界について語りかけてくる彼女に頷かされます。

英語でred letter dayというのは、カレンダーなどに赤い字で表記される日、すなわち祝祭日や記念日のこと。
日本で言えば「旗日」。
“RED LETTER YEAR”ということは、祝うべき年・記念年でしょうか。
愛娘が誕生したのが2007年、まさに祝うべき年を迎えての製作でありタイトル命名と言えます。
未来を見据えた歌に彩られているのも大いに納得できます。
願わくは、日本でももっと彼女を評価する人が増えて欲しいなぁ。

私的評価=★★★☆+

広告

コメント»

No comments yet — be the first.

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。