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棚から1冊~『蝉の女王』 2013/08/01

Posted by Master in From my bookshelf..
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『蝉の女王』
ブルース・スターリング 著
小川隆 訳
早川書房

珍しくお出かけ記事が続いたので、『棚から1冊~』シリーズは久しぶりのような気がします。
NASAの火星探査のニュースを見ていたら、ふとスターリングの火星ものを読みたくなりました。
どこかにあるはず…と、崩落寸前の書棚をざっと探したのですが、あれ?見つからない。
見つからないとなると余計に読みたくなり、どうせ数百円だからもう一冊買っちゃえとネットショップを見てみたら驚いた。
スターリングの『蝉の女王』、今や絶版で古書が数千円の値段になっている!
いや、いくらなんでも数千円は出せないので再び書棚の探索に挑み、ついに発見したのでここで紹介しようと思います(意地!)。

1980年代中盤からにわかに活気を帯び始めたサイバーパンクの波のトップを走っていたのが、このブルース・スターリングとウィリアム・ギブスンの二人。
かたや『スキズマトリックス』、かたや『ニューロマンサー』とSFファンの注目を集める長編を発表して、一大ムーブメントを作っていました。
どちらかというとギブスン派だったのですが、スターリングのこの短編集は発表当時から好きな一冊でした。
「工作者シリーズ」と呼ばれる連作に序文を加えた構成で、独自の世界観を創造する故の読み難さはありますが、はまってしまえばこっちのもの的な面白さが勝っています。
個人的にどれがどうというおススメの一編は選べません。
上手さに感心したものを強いて挙げるとすればやっぱり『巣』かな。
こちらの想像を超えた生命体が登場するのですが、これは今までに読んだことのない驚きでした。
いくつもの要素を組み合わせて、それこそ「独自の世界観」をどーんと魅せてくれる技巧は、ライバル視されていたギブスンも絶賛したというほど。
もう30年も前の作品ですが、ここに描かれる様々な問題提起やテクノロジーは、改めて読み直してもなお刺激に満ちています。
ぜひ再版して欲しいものです。

私的評価=★★★★★

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コメント»

1. フォレ - 2013/08/03

こんばんは~~
す…数千円!??
そんなに本の価値って変動するんですねぇ~
絶版本…私の本棚にないかなぁ~(笑

さて!!本題本題っ
この表紙の絵にもの凄く惹かれるのですが!!
ファンタジー小説の様です^^
これは短編集なのですな、ふむふむ
サイバーパンクって…どんなパンク!?@@
読み難しいのですか?設定がかなぁ~

Master - 2013/08/05

>フォレさん
特別にマニアック!というわけでもないと思うのですが、かなり高騰していたので驚きました。
至って無造作に扱いますけど(笑)。

イラストのおねーさん、SF的で良でしょ。
現実に見かけたら足がすくんじゃうか。
パンクと言っても、タイヤの空気が抜けちゃう話じゃありません。
人間の脳ミソとコンピューターを直結しちゃうとかって話です☆


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