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『少年H』鑑賞 2013/08/20

Posted by Master in Movies.
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shounenh
監督:降旗康男
脚本:古沢良太
製作:平城隆司、市川南、水谷晴夫、小林昭夫、山本晋也、井川幸広、岩本孝一、樋泉実、笹栗哲朗、町田智子、高士薫、入江祥雄、宮本直人
出演:吉岡竜輝、花田優里音、小栗旬、佐々木蔵之介、伊藤蘭、水谷豊、他
鑑賞:劇場

劇場で邦画を観るなんてことは数年に一度くらいでしょうか。
確か前回は『ヴィヨンの妻』だったかな?
そんなわけで今回、なぜこの作品を観に劇場へ足を運んだかと言うと、原作となった妹尾河童氏の小説を面白く読んだ記憶があったからです。
小説そのものは時代考証などの点で賛否両論ありましたが、個人的にはドキュメンタリー要素よりもエンターテインメント性を重視して読んだので、楽しければOKというスタンスでした(細かいことは気にしない~)。
でまぁ、今回の映画化ですが、ストーリーの詳細は忘れている部分が多いので、原作と比較して云々のコメントはできません。
単純に映画としての感想に留まりますのでご容赦ください。

昭和初期、神戸で洋服屋を営む妹尾家の長男に生まれた肇(吉岡)は父母(水谷、伊藤)と妹(花田)と共に、明るい少年時代を過ごしていた。
しかし妹尾家を取り巻く日本は太平洋戦争へと進んで行き、隣人が出征したり、学校で軍事教練が始まったり、また周囲に赤狩りの手が伸びてきたりと、時代の変化は確実に肇少年の生活にも影を落とし始めていった。
映画はそんな時代背景の中で、無垢な子供ならではの疑問に翻弄される肇と妹尾家の暮らしぶりの移り変わりが、終戦のときまでを通して描かれています。

感想を一言で言えば、これはとある家族の戦時日記以上でも以下でもないな、という感じ。
いやもちろん、ミニマムな単位としての家族を通して見た戦争と社会批判みたいなものを描きたかったのかなという気もします。
しかし、これは当時の国民の大多数意見というわけではなく、あくまでも「妹尾家にとっての戦争」を描いたもので、右傾化だの反戦だのと拡大解釈してしまったら、それはちょっと違うんじゃないか?と思います。
主人公のHこと肇を演じた吉岡は好奇心いっぱいの少年を上手くこなしていましたが、成長著しい年代の男子を一人で演じるのは若干苦しいのではないかと思いました。
肇の父母を演じた水谷・伊藤夫妻はこの作品のキャストの目玉になっており、実際に息のあった夫婦ぶりで安心して観ていられました。
当局の赤狩りにあううどん屋の兄ちゃん役の小栗は風貌が現代風過ぎやしないか?、原田泰造演じる田森教官は終戦後の変貌ぶりが極端過ぎやしないか?など、気になる演出がいくつかあったのと、登場人物の背景や行く末が説明しきれていないのがこれまた気になりました。

焼夷弾の空襲に逃げまどうシーンは大スクリーンならではの迫力でしたが、キャストと演出のせいか、わざわざ劇場に足を運ばなくても・・・と思ってしまいました。
良くも悪くも「終戦記念特番・二時間ドラマ」の範疇を出なかったな、というのが率直な感想の一本でした。

私的評価=★★★+

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コメント»

1. フォレ - 2013/08/22

こんばんは~
映画化しなくても…といった所でしたか~^^
戦争を題材にしたドラマやドキュメント
テレビで毎年放映されますけど
なかなか、かなり辛いですな
主題は楽しそうな感じですがその分
戦争の部分の描写は恐く感じそうですね
…國村隼めっちゃ好き!!!

Master - 2013/08/24

>フォレさん
ドラマとしてはそれなりの出来だと思うけど、劇場で観なくてもよかった…と言うか、映画ならではの魅力は感じられませんでした。
「泣かせてやる!」という過剰演出がなかったのは幸いだったな~。


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