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棚から1枚~”BELLS” 2014/12/12

Posted by Master in Music Book.
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“BELLS”
吉田美奈子
(La La Loo Productions)
01 WIND
02 CHRISTMAS TREE
03 PAVEMENT OF LIGHT
04 SHADOWS ARE THE THOUGHTS (OF THE RADIENCE)
05 THANKS TO YOU
06 DREAMING
07 もみの木

今年も多くのアルバムがアニバーサリーだ、リマスターだのと再発されました。
中でも、こちらの期待に応えてくれた素晴らしいリイシューになったのが、藤村美樹の”夢◆恋◆人”、大滝詠一の”EACH TIME”、ウィングスの”VENUS AND MARS、”ブルース・スプリングスティーンのリマスター・ボックス・セット”THE ALBUM COLLECTION”、竹内まりやの”VARIETY”など。
まっさらの新譜よりも再発ものの方が良いというのも、じじくさい懐古趣味のようで困ったものです。

が、しかし!
師走も大雪を過ぎた今になって、これぞリイシューの真打ちと言いたい1枚が、アニバーサリーもリマスターも謳わず、わりとひっそり再発されました。
それがこの”BELLS”です。
そもそも本作の初出は1986年に自主製作盤の形で3000枚がリリースされたもの。
発売当時から傑作として高評価だったにもかかわらず、増産叶わず売り切り廃盤。
それから16年経った2002年にavexからひょっこり再発されましたが、これが悪名高いCCCDでの再発だったため、筆者は悔し涙と共に購入を見送りました。
更に4年後の2006年、今度は”吉田箱”という5枚組ボックス・セット内の1枚として、SACDハイブリッド盤で再びリイシューされたものの、入手のチャンスを逃して、またもや悔し涙に暮れる羽目に…。
そんなわけで、今回のリイシューは初出から28年めにしてようやく手にすることができた、待望どころではない熱望・切望・渇望の極みと言っても過言ではありません。
アルバム・カバーは版画を手貼りしてあった初版を模したもので、収録内容は初版に07が追加収録された2002年再発時と同じで、ただし勿論コピーガードは外されています。

重厚なコーラス01で荘厳に幕を開けるアルバムは、全編これ冬の情景と言うか、寒さの中に人の温もりを求めてしまう季節・クリスマスをモチーフに採った楽曲が並べられています。
収録曲のいくつかはラジオやYouTubeなどで耳にしていたので、02や05などの素晴らしさは心に残っていました。
特に02は後のアルバム”KEY”収録の”12月のIllumination”と並ぶ、クリスマス・ソングの傑作です。
全体に、ヴォーカルやコーラスに比重を置いたゴスペル・スタイルで、荘厳な印象があるものの、光や色彩感覚に溢れ、クールさと温もりが同居した声と歌詞のおかげで重苦しさはありません。

1986年当時のの吉田美奈子と言えば、1983年”IN MOTION”を最後にALFAを離れ、1989年に創美企画から”DARK CRYSTAL”を出して復活する狭間。
メジャーとの契約がない立場として、やりたいことを自由にやってみた、ということなのかもしれませんが、自主製作盤でこれほどのクオリティとは、今回初めて全体を聴いて驚きました。
すべての音楽ファンにおすすめしたい、素敵なアルバムです。

私的評価=★★★★★

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