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この半年間を振り返る 2016/07/16

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今年も半年があっという間に過ぎました。
1月~6月までを振り返ってみると、結構あちこちに出かけていたんだなぁと思い出されます。
1月: 成田山初詣
2月: Madonna Rebel Heart Tour(さいたまスーパーアリーナ)、ボッティチェリ展(上野)、フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展(六本木)
3月: アニー・リーボヴィッツ展(東雲)、カラヴァッジョ展(上野)、俺たちの国芳 わたしの国貞展(渋谷)、佐野元春35周年コンサート(東京国際フォーラム)
4月: 若冲展(上野)
5月: ポンペイ壁画展(六本木)、ジム・マーシャル写真展(銀座)、ロバート・ウイテカー写真展(神宮前)
6月: ポンピドゥー・センター傑作展(上野)

今月は既に丸の内でジュリア・マーガレット・キャメロン展を鑑賞、月末は横浜の音楽イベントに遠征予定。
仕事のスケジュールがキツいので、夏場はお出かけをセーブしないとバテそうです。

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35th Anniversary 2016/04/20

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佐野元春は最近のインタビューで「僕は古くからのファンのノスタルジーのために音楽を作るようなことはしない」と言い切っている。
メロディやリリックの端々に「あの佐野元春」を感じることはあっても、それはただの懐古ではなく、そこには必ずフレッシュな「今」が切り取られている。
だから今回の35周年ライブも、確かにキャリアを振り返る祝祭ムードのロックンロール・パーティーかもしれないけれど、あくまでも今現在の通過点でしかないという意識なのではあるまいか。
軽快な『シュガータイム』で幕を開けて客席を一気にハッピーな雰囲気にしておいて、次の曲に「あれから何もかも変わってしまった」と現実を突きつける『優しい闇』を持って来たところに佐野元春のただ者ではない懐を感じた。
しかしそこはエンターテイナーとしての彼のこと、以降3時間を超えるセットリストではこれまでの軌跡を俯瞰するかのような曲の数々が、客席を飽きさせることなくパーティー気分もおおいに結構!とばかりに披露されたのだった。
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『ジュジュ』『バルセロナの夜』『誰かが君のドアを叩いている』『ジャスミンガール』あたりはこれもやってくれるのか!という驚きがあったし、近年の作品の中では特にお気に入りの『ポーラスタア』や『世界は慈悲を待っている』が聴けたのは嬉しかった。
もちろん1980年代からのヒット曲も盛り沢山で、アルバム・オリエンテッドな新譜お披露目ライブにはない、初めてのお客さんを置いてきぼりにしないヒット・パレードの様相も欠くことはなかった。
まぁとにかくサービス精神旺盛な、これでもか!という内容に十二分に満足したことは間違いない。

振り返ると自分にとってのこの夜のハイライトは、28曲目に歌われた『ロックンロール・ナイト』だった。
「たどり着きたい」とシャウトする時、彼の心の中には「まだだ、目的地はここじゃない」という思いが沸き上がっているのかもしれない。
そしてその後の「ウォォォー!!」という咆哮は自らを鼓舞し、未来に向かってサヴァイヴしていく決意の叫びに聞こえた。
そりゃあ加齢による喉の衰えは否めないし、一発勝負のコンサートでは出来不出来もあるだろう。
そんなことは百も承知の彼は、それでもシャウトをやめない。
たどり着きたいと言うよりも、たどり着かねばならないから。
ポール・マッカートニーが70歳を越えてもオリジナル・キーで”Helter Skelter”を歌い続けるように、佐野元春はスポットライトに身を晒して、渾身の絶叫を絞り出す。
ロックンロールに魅入られた者が背負う、「業」のようなものに鳥肌が立った。

ダブル・アンコールのオーラス、ロックンロールへの愛を炸裂させた『悲しきレイディオ』、ギターを抱えてのパワー・スライディングを決めてみせた彼のカッコいいこと!
自分の席は1階のほぼ真ん中だったので、最も見たかったそのシーンもはっきりと目に焼き付けることができた。

佐野は言う。
「35(周年)とか60(年齢)なんて、ただの数字じゃないか」と。
クールに見えても楽しむことに躊躇しないエンターテイナー性、ありのままをさらけ出すシャウト、無邪気なまでのパフォーマンス、ステージにはデビューした当時と何ら変わることのない佐野元春がいた。気心の知れた、抜群の演奏力とグルーヴを持つバンドと共に。
「ただの数字じゃないか」という言葉は、そんな彼がちょっと照れたよう笑顔で話すとき、強がりや気取りのない説得力を帯びていた。
この誠実さこそが佐野元春の魅力であり、多くのファンを惹き付けてやまない要素なのだろう。
もちろん、この自分もそのうちの一人なのだ。
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棚から1枚~”DEBUT AGAIN” 2016/04/05

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“DEBUT AGAIN”
大滝詠一
(Niagara / SME)

Disc One
01 熱き心に
02 うれしい予感
03 快盗ルビイ
04 星空のサーカス
05 Tシャツに口紅
06 探偵物語
07 すこしだけやさしく
08 夏のリビエラ
09 風立ちぬ
10 夢で逢えたら[ストリングス・ミックス]
Disc Two
01 私の天竺
02 陽気に行こうぜ~恋にしびれて[2015 村松2世登場! version]
03 Tall Tall Trees ~Nothing Can Stop Me
04 針切じいさんのロケン・ロール

待ちに待った大滝詠一の新譜は、彼が他のシンガーに提供した曲の「本人歌唱集」となりました。
“SNOW TIME”での『冬のリヴィエラ』、”BEST ALWAYS”での『夢で逢えたら』など、本人歌唱バージョンの存在が噂されていたトラックを小出しにしてきたことはあっても、まさかこのような形でまとめて聴けるとは思っていませんでした。
トラック毎に音場や音圧のばらつきがあるのは、録音時期や目的が異なるものを集めているので致し方ありません。
と言うか、そんなことは全く気にならないくらい、ただひたすらに素敵なメロディと声に聴き惚れてしまいます。
『さらばシベリア鉄道』や『フィヨルドの少女』と並べても遜色ない雄大さを描く01、優しいお父さんが子どものために歌っているような02、遊び心いっぱいの歌詞が楽しい03、04と05ではアメリカンポップスのエッセンスが散りばめられ、『雨のウエンズデイ』や『銀色のジェット』を彷彿させるマイナー調の06、切なくもガーリーな歌詞がアイドルものらしい07、既出ながら色褪せない08、貴重なライブ音源からの09、そして涙なくしては聴けない10。
どれをとっても「これが聴きたかった!」と感激するものばかり。
素直に嬉しいし、シンガー大滝詠一の魅力を味わうことができてとても幸せです。

私的評価=★★★★★

REBEL HEART TOUR in JAPAN 2016/02/15

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“Queen of Pop” マドンナのおよそ10年ぶりの来日公演が、2/13、14の両日にさいたまスーパーアリーナで開催されました。
これは昨秋に始まったワールドツアーの一環で、最新アルバムの世界観をステージで構築してみせているもの。
以前に記事に書いた通り、アルバムはかなり気に入ったので、安くはないチケットでしたが、思いきって参加して来ました。
最寄りのさいたま新都心駅を出ると、会場はすぐそこ。

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開場が少し遅れたけど、迷うことなく自席に着いて、ステージを見下ろすとこんな感じ。
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そして19時、DJ MARY MACによるオープニングアクトがスタートして、客席を煽りまくります。image

まったく退屈させない選曲とパフォーマンスで、たまアリがクラブと化した約1時間、さあ女王様の登場かと思いきや、インターバルが1時間もあり(ここが「2時間遅れでライブがスタート」という誤報に繋がってしまった)、コールやウエーブが場内の焦燥をかき立てる頃、満を持してメインアクトのスタートとなりました。
囚われのジャンヌ・ダルクに扮したマドンナはステージ上空から、”Iconic”を歌いつつ「降臨」。

今回のショーは5部構成になっていて、セットリストに沿って見てみると以下のような流れでした。
“Joan of Ark / Samurai”
01 Iconic
02 Bitch I’m Madonna
03 Burning Up
04 Holy Water
05 Devil Pray
Video Interlude “Messiah”
最初のセクションは囚われのジャンヌダルクが解き放たれ、「私はビッチななマドンナ」と名乗りをあげて、反逆心をさらけ出せと煽るパート。
03ではエレクトリックギターを抱えて、燃え上がるようにライティングされた花道ステージを動き回ります。
04ではポール・ダンスも披露し、会場のテンションはどんどんシフトアップ。

“Rockabilly meets Tokyo”
06 Body Shop
07 True Blue
08 Deeper And Deeper
09 HeartBreakCity
10 Like A Virgin
Video Interlude “S.E.X.”
続くセクションはメインステージが自動車修理工場のようなセットに設えられ、ダンサーたちとジョーク混じりの絡みを披露。マッチョなダンサーの6パック(割れた腹筋)を見せたりして、マドンナも楽しんでいる様子。
往年のヒット曲10では客席からの合唱も生まれて大喝采でした。

“Latin / Gypsy”
11 Living For Love
12 La Isla Bonita
13 Don’t Tell Me
14 Rebel Heart
Video Interlude “Illuminati”
その後はアコースティックな風味も散りばめた渋めのパートへ。
14日の公演では13が”Take  A Bow”に差し替えられたようで、どちらかと言えばそっちの方を聴きたかったかなぁ。

“Party / Flapper”
15 Music
16 Candy Shop
17 Material Girl
18 La vie en rose
19 Diamonds Are Girl’s Best Friend
20 Unaplogetic Bitch
本編の最後はパーティー・タイムとなって会場を盛り上げ、18ではウクレレの弾き語りでエディット・ピアフのカバーを披露したり、観客いじりで笑いを誘ったり、エンターテイナーとして女王っぷりを見せつけてくれました。
シルク・ド・ソレイユか中国雑技団かと言わんばかりのアクロバティックなパフォーマンスも、お見事と言うしかありません。

“Encore”
21 Holiday
そしてアンコールはお馴染みのナンバーで。
ポール・マッカートニーばりに日の丸国旗を身に纏い、大きな会場をダンスホールに変えた後、宙吊りになった聖母は文字通り「昇天」して幕となりました。
この時点で時計は23時。自分は宿を取ってあったので、焦りや不安はありませんでしたが、さすがに小走りで出口に向かう人も目立ちました。

インターバルの長さや運営の配慮不足などいろいろな声がありますが、ひとつ完成されたショーとして、見応えと聴き応えのあるものでした。
また、長いキャリアにおいて数多くのヒット曲・代表曲があるにもかかわらず、セットリストの約半分を最新作から選曲したり、意外性のある演出で新鮮味をキープし続ける彼女の「反逆心」が見事に表現されていたと思います。

私的評価=★★★★☆

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棚から1枚~”THE BEATLES 1+” 2015/11/30

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“THE BEATLES 1+ (Dlx Edition)”
The Beatles
(Apple)
Disc 1 (CD)
01 Love Me Do
02 From Me To You
03 She Loves You
04 I Want To Hold Your Hand
05 Can’t Buy Me Love
06 A Hard Day’s Night
07 I Feel Fine
08 Eight Days A Week
09 Ticket To Ride
10 Help!
11 Yesterday
12 Day Tripper
13 We Can Work It Out
14 Paperback Writer
15 Yellow Submarine
16 Eleanor Rigby
17 Penny Lane
18 All You Need Is Love
19 Hello, Goodbye
20 Lady Madonna
21 Hey Jude
22 Get Back
23 The Ballad Of John And Yoko
24 Something
25 Come Together 
26 Let It Be
27 The Long And Winding Road

Disc 2 (Blu-Ray)
01~27 Same as CD.

Disc 3 (Blu-Ray)
01 Twist & Shout
02 Baby It’s You
03 Words Of Love
04 Please Please Me
05 I Feel Fine
06 Day Tripper *
07 Day Tripper *
08 We Can Work It Out *
09 Paperback Writer *
10 Rain *
11 Rain *
12 Strawberry Fields Forever
13 Within You Without You/Tomorrow Never Knows
14 A Day In The Life
15 Hello, Goodbye *
16 Hello, Goodbye *
17 Hey Bulldog
18 Hey Jude *
19 Revolution
20 Get Back *
21 Don’t Let Me Down
22 Free As A Bird
23 Real Love
*Alternate version

この”1″というアルバム、初出は2000年で「ビートルズの英米でのNo.1ヒット曲」を集めた企画もの。
2011年には2009年の全作リマスターを踏襲した改訂版が発売されて、それがリファレンスとなっていました。
それが今秋に収録曲のリミックスを施されて三度の改訂となりました。
更にビートルズ初のミュージック・ヴィデオ集も発売され、”1″とヴィデオ集を組み合わせた形態でも全世界発売されて、大きな話題になりました。

今回入手したのはCDと2BDがセットになったデラックス・エディションです。
実を言えばこの”1″は「所詮はありものの寄せ集め」という乱暴な認識しかなく、購入に至ってはいませんでした。
ところが、まずヴィデオ集が出るぞとの情報に食指を動かされ、それと共に再発される”1″は「禁断のリミックス」が施されている!と聞き、興味津々で予約をしました。

予定通りに品物が届き、まずはヴィデオ集を鑑賞。
上記のトラック・リストの通り、1枚目のディスクには27曲のミュージック・ヴィデオがCDと同じ曲順で収録されています。
なにぶん半世紀以上も前のフィルムにもかかわらず、レストアされた画像は思いのほか綺麗です。
特に1966年頃からのカラー映像は、鮮烈さにハッとするシーンが幾つもありました。
まぁ、ビートルズが動いているだけで感激するレベルの当方にとっては、ただひたすら食い入るように画面を視ていただけですが。

さて、ある意味ヴィデオ集よりも余程気になるリミックス音源。
冒頭の3曲はモノラルで、曇りを取り去った2009年のリマスターを更に低域を効かせた感じの仕上がり。これは特に衝撃的ではありません。
問題は04からのステレオ音源で、2009年版と大差ない仕上がりのものもありますが、マルチトラックのマスターテープまで遡って手を入れた(ここが「禁断の」と言われる所以)2015年バージョンは、6年前のリマスターとは大きく様変わりしたものがありました。
例えば05、08、11、12、14、15、16、18、22、23、27など、ステレオの定位が見直されたり、ヴォーカルとバックトラックのバランスが変えられていたり、オリジナルの「泣き別れステレオ」が解消していたり、細かな修正がされていたり、文字通り「聞こえなかった音が聞こえる」ようになっています。
マニアックに細かいところを列挙しても仕方ないので割愛しますが、ヴィデオ集の方に注目が集まりがちなこのアルバム、ビートルマニアならばリミックスCDこそが、今回のリイシューの最大の注目ポイントかもしれませんよ。
“Yesterday”の瑞々しさに感激し、”Hello, Goodbye”のヴィオラって、こんなに良い音だったんだ!と驚き、”Come Together”の迫力にのけぞること請け合いです。

私的評価=★★★★★

“LET IT BE” 観賞 2015/11/29

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2、3年前でしたか、”RAIN”というビートルズのトリビュート・コンサートがありました。
早い話、ビートルズのそっくりさんバンドが、ビートルズと同じ衣装や楽器を身に付けて歌い演奏するコンサート。
単なるコピーバンドと違うのは、演奏する曲が発表された当時の衣装やメイクアップで演出されていること。
例えばデビュー曲の”Love Me Do”を歌うときはキャヴァーン・クラブを模したセットで細身のスーツ姿、”All You Need Is Love”を歌うときはサイケデリックな衣装に髭面でと、なかなかに凝ったステージングで話題になりました。
その”RAIN”がパワーアップしたのが今回の”LET IT BE”というわけで、欧州をツアーした後での来日公演となりました。

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会場は東京・有楽町の東京国際フォーラム。ホールCというキャパ1,500人程のホールでの公演です。
今回は日本公演用に特別の演出「1966年武道館コンサート」のコーナーが用意され、当時司会を務めたE・H・エリックさんのMCを模したオープニングからの”Rock And Roll Music”という、日本のファンへのサービスがありました。

他にもシェイ・スタジアム、ロイヤル・ヴァラエティ・ショー、ルーフトップ・コンサート等々、ビートルズ史上のハイライト・シーンが再現され、見て楽しく聴いても楽しいライヴでした。
肝心の歌と演奏は、さすがにプロフェッショナルなミュージシャンだけあって安心して聴いていられました。
休憩を挟んで約2時間、40曲くらい披露されたのかな。
客席への煽り(「立って、立って」「歌って、歌って」)も慣れた様子で、お客さんの反応も良かったと思います。
欲を言えば、短縮版にアレンジされた曲が多かったことと、リンゴ役のドラマーがちょっと走り気味だったことが残念だったかな。
ポール役の人はさほど似ていなかったけど(右利きだった)、ジョン役の人はガニ股とはしゃぎっぷりが似ていたし、ジョージ役の人はギターが上手かったなぁ。

とにかく予想以上に楽しく、満足感もあって、「物真似・所詮は偽物」というレベルを大きく凌駕したエンターテインメントでした。
また見ても(聴いても)いいかな、という気持ちで会場を後にしました。
そうそう、東京駅のKITTEには大きなクリスマスツリーがお目見えしていました。
今年も残りひと月なんですね。
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とあるコンサート 2015/09/17

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seat

SS: 50,000

S: 20,000

A: 15,000

B: 9,000

…><

棚から1枚~”REBEL HEART” 2015/03/14

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“REBEL HEART”
Madonna
(Interscope Records / 2015)
01 Living For Love
02 Devil Pray
03 Ghosttown
04 Unapologetic Bitch
05 Illuminati
06 Bitch I’m Madonna (Feat. Nicki Minaj)
07 Hold Tight
08 Joan of Arc
09 Iconic (Feat. Chance The Rapper & Mike Tyson)
10 HeartbreakCity
11 Body Shop
12 Holy Water
13 Inside Out
14 Wash All Over Me
Bonus Tracks
15 Best Night
16 Veni Vidi Vici (Feat. Nas)
17 S.E.X.
18 Messiah
19 Rebel Heart

前作”MDNA”以来約2年ぶりになる、マドンナの新作アルバムです。
正式リリース前に音源がネット上に流出してひと騒動になったのは記憶に新しいところ。

流行りのEDMを取り入れつつも何となく単調な感じも否めなかった”MDNA”と比較すると、今作はもう少しバリエーションを増やして聴き応えのあるアルバムになっています。
ハウスとかドラムンベースのようなモロEDMはもちろん、80年代のマドンナを思わせる01、アコギを効果的に使った02、レゲエのオフ・ビートを活かした04、ピアノと打ち込みリズムに乗せて歌われる10など、またヒップホップ的な要素もあったりして(自分の過去の作品をサンプリングして使ったりも)、次はどんな曲だろう?と聴き進むのが楽しみになる構成です。

そして、増えたのはビートやサウンド・スタイルだけでなく、歌われている詞もなかなかに注目に値します。
愛について深遠に想いを巡らせたり、過去と現代の英雄像についてシニカルになったり、自嘲気味なところを見せたり、知る人ぞ知る秘密結社について実名入りで歌ったり、はたまた思いっきり露骨に性愛を表現したり…。
私が購入した外盤には歌詞が付いていなかったので、ネットで探して読みましたが、とても興味深かったです。

キャッチーな曲が多くを占めるわけではないし、バリエーションが増えたとはいえ派手な印象はありません。
ニッキー・ミナージュやマイク・タイソン、Nas等のゲストが華を添える中で現在進行形のマドンナ自身、若作りするでもない自然体の彼女が表現された「渋い大人の」アルバム、という印象です。
ただ、このアルバム・カバーは個人的にはちょっとなぁ。

私的評価=★★★★

棚から1枚~”CRIMSON/RED” 2015/02/25

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“CRIMSON/RED”
Prefab Sprout
(2013 / Icebreaker)
01 The Best Jewel Thief In The World
02 The List of Impossible Things
03 Adolescence
04 Grief Built The Taj Mahal
05 Devil Came A Calling
06 Billy
07 The Dreamer
08 The Songs Of Danny Galway
09 The Old Magician
10 Mysterious

2月25日、この日にこのアルバムを取り上げたのには、ちょっとした理由があります。
上のアルバム・カバー、何かを連想させませんか?
「いや、別に」とおっしゃる方がほとんどでしょうが、私はマーク・ロスコを思い浮かべました。
そして2月25日はロスコの没日…というわけで、取り上げた次第。

このアルバムはプリファブ・スプラウトが一昨年に発表したスタジオ・アルバムで、前作”LET’S CHANGE THE WORLD WITH MUSIC”から約4年ぶりになる作品です。
事実上パディ・マクアルーンの単独プロジェクトになってしまったプリファブですが、陰にこもったDTMオタクのようなカラーにはなっておらず、バンドぽさを感じさせる、開放的な印象を受けました。
シングルになった01はキャッチーな明るいポップ・ソングで、1980年代後半の香りが漂う佳曲。
仙人のような見てくれになってしまったパディのルックスからは想像もつかないトラックです。
01以外のオススメは03、07、09あたりかな。
ウェンディ・スミスの独特の節回しと声が恋しくもありますが、まぁしゃーない。女性は去っていく生き物ですからね、我が道を行く後ろ姿を見送るのみです。

感想らしい感想もなく、ただロスコにこじつけただけの紹介ですが、これは彼らのアルバムの中でも完成度が高く、メロディー・メイカーとしてのパディの力量と魅力が十分に発揮された1枚と言えます。

私的評価=★★★★

迷っています… 2015/01/29

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paul-main-15019

セットリスト次第でもあるんだけど、行きたいか行きたくないかと訊かれれば「行きたい」です。